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「公主様のお約束! それはうっかり出逢うこと」我鳥彩子/著

公主様のお約束! それはうっかり出逢うこと (コバルト文庫 わ 5-26)

「贅沢な身の上」の次世代編で、ヒロインは主人公になりたくないお姫様の花梨。
うっかり後宮に入って皇后にまでなってしまった母親と違い、自分はヒロインにはならず二十巻ルールを遵守するのだと息巻いて結婚をいやがっている17歳です。
花蓮とは異なり、お姫様として生まれ、母親によってときめき英才教育を受けて育っただけあって、なかなかの自由人でした。
家出をしたり、それでも趣味道は邁進し、景遥では自由気ままにお忍びで遊び回っていたりするのですが、母親ほど自由に過ごせていないところで気苦労があったりするようです。
両親に溺愛されており、心配性な弟が常に探しにきてくれたりと、羨ましい限りですが、さらには家出先でうっかり美女を拾ってしまった挙げ句にそれが婚約者だったという辺りはしっかり母親の気質が遺伝していたりします。
「贅沢な身の上」よりもファンタジー色が濃くなってはきているのですが、ヒーローであるはずの楽耀が昼間は美女なので、いっそのことそのまま美女であってもいいんじゃないかとちょっと考えてしまったりもします。その方が花梨には気に入られるのでは…。
皇太子の天遊は、彼なりに父親に対して競争心を持っているようですが、やればなんでもできる子なので、本当に天綸の分身のような子です。
本当に花蓮の子供なのかどうかが謎なくらい、スキルが高いです。
ただし、それがほぼ皇太子としての立場に関係ないところで発揮されていますが。
花蓮や天綸は相変わらずな感じでしたが、二人で護衛なしに景遥をうろついていても皆が慣れっこになっているんじゃないかという気がしてきました。
後宮も平和そうですし。
王太后は隠居したのかどうかが気になるところです。
宰相家もどんな感じなのやら。鳴鳴は立派に奥様をしているようですが、息子が亀を可愛がっているのをどう思っているのでしょうか。亀ごときでは動じないでしょうけれど。
天遊のふたりの弟がまだ登場していないので、今度どのように登場するのかも気になるところです。
物語としては、雑誌掲載時の内容が文庫1冊分に増量された状態ではありますが、新キャラが登場したり、まだまだ次に続くような気配が濃厚なので、続刊が出ることを楽しみにしています。

「贅沢な身の上 ときめきは遥かなる河に乱されて! 」我鳥彩子/著

贅沢な身の上 ときめきは遥かなる河に乱されて! (贅沢な身の上シリーズ) (コバルト文庫)
稜王夫妻が誘拐され、誰もが心配するどころか「面倒くさい」と呟く平和な景遥。誘拐犯から身代金の要求が届いたと思えば、内容は意味不明な物ばかりを要求していた。なんとなく花蓮が持っている物に当てはまる、という事実を黙殺しつつ、天綸は犯人捜しを命じて…。
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